給与所得者が年の中途で退職する場合には、死亡退職など一定の事実があるときを除き、その退職の時に年末調整をすることはできません。
しかしながら、いわゆるパートタイマーとして働いている主婦は、一般的にパート収入が年間103万円を超える直前に退職し、以後その年中には再就職しないことが多いようです。以上の事情を考慮して、年の中途で退職するパート主婦が、次の要件をすべて満たしているときは、その退職時に年末調整を行って差し支えありません。

① 貴社に「給与所得者の扶養控除等申告書」を提出していること
② その者のその年中に支払を受ける給与の総額が103万円以下であること
① 退職した後、本年中に他の勤務先に再就職しないこと